皆さん、こんにちは。
3児のパパで自然派薬剤師、かめです。
初めての投稿ですので、まずは自己紹介です。
かめってどんな人なのか?
何故かめがいわゆる「自然派」薬剤師になったのか?
それを皆さんに知っていただきたいと思います。
私は生まれは秋田、育ちは群馬。大学から愛知県に参りまして、そのまま薬剤師として愛知県に定住して活動しております。
田舎で生まれ育ったにも関わらず、小学校に入る前くらいに、アトピーを発症しました。
最初はそれほど酷くはありませんでしたが、中学校1年生の時の全校球技大会がきっかけで、一気に悪化しました。当時、私の学校には「男子は坊主頭」という校則がありまして。1日中屋外で日光を浴び続けながらバレーボールをしていたのです。
全身が火傷のようになり、担任の先生が家まで謝罪にいらしたことを覚えています。
それからは、両親が色々と手を尽くしてくれました。高知県に良い民間療法の先生がいると聞いてはアトピーに効果があるというお茶を取り寄せてくれたり、秋田県の病院に腸からアトピーを治してくれる先生がいると聞いては、3ヶ月に1回、秋田県の病院まで連れて行ってくれました。
結果治りはしませんでしたが、ここまでしてくれた両親には本当に頭が下がる思いです。
そんなこんなで、高校生の私の漠然とした目標は、アトピーの薬をつくること、ということで、薬学の道を志したわけです。
無事に大学の薬学部に合格し、薬剤師国家試験に合格し、薬剤師として働き始めましたが、しかし徐々に違和感を感じ始めました。
私は、薬は病気を治してくれるものだと思っていたのですが…
違和感の正体はまさにそれでした。
私は徐々に気づいてしまったのです。
「薬って、実は病気を治してくれないんじゃない?」
ということに。
皆さん、病気になったら薬で病気を治そうと思っていませんか?
病院に行ってお医者さんに診てもらって、薬局に行って薬をもらって。
だいたいそういう流れですよね。
でも、その流れで本当に大丈夫なんでしょうか?っていうことなんですよ。
高血圧。糖尿病。脂質異常症と。
今ではもう当たり前のように聞く病気ですよね。いわゆる、生活習慣病です。
例えば高血圧です。血圧が高いのでお医者さんに行ったとします。
「高血圧ですね」と言われ、「このままでは良くないので、血圧のお薬を出しておきますね」と言われて、血圧を下げる薬が処方されるわけです。
薬を飲みます。
そして当然血圧は下がります。
良かった!となるわけですけれども…
いやいやいやいや!って言いたい人、わりとたくさんいると思います。
そう。
何も解決していません。
ちょっと考えてみて欲しいわけです。何故血圧が上がったんでしょうか?
それは、身体に血圧を上げざるをえない事情があったからだと思いませんか?
例えば血がドロドロになってしまって、全身に血を巡らせるためには、心臓が前より頑張らなければいけなくなってしまった。とか。
その原因を何も見ずに、血圧の薬だけ飲んで、はい解決!ってわけにはいかないですよね?
この場合はむしろ良くないわけです。
だって血圧を下げられてしまったら、組織の末端まで血が巡りません。
血が巡らなければ生命活動が維持できません。
風邪薬だって、概ね似た流れです。
最近はちょっと減ってきている気もしますけれど、ちょっと子供の調子が悪いとすぐに薬を飲ませなきゃ!と思ってしまうお母さん方が結構多い印象です。
咳が出るので咳止め。鼻水が出るので鼻水の薬。
いやいやいやいや!ってことです。
咳や鼻水や熱って、何で出るんでしょう?
そう。身体に、それを出さざるをえない状況が起こっているからですよね!
咳は、気管に侵入した病原体や異物を排除するため。
鼻水も同じく、鼻に侵入して鼻の粘膜を刺激している病原体や異物やアレルゲンなどを洗い流して、体の外に出すため。
熱は体の免疫力が働きやすい温度環境・尚且つ病原体が活動しにくい温度環境を作り出して、病原体を速やかに克服しようと体が頑張っているわけです。
それを止めてしまうとどうなるか…は、わかりますよね。
風邪薬が身体に害しかないとは決して言いませんが、多くの場合は害です。
せっかく子供がその辺の弱っちい病原体を捕まえて、免疫応答の練習をしているわけですから、それを止めるなんて勿体ない!
我々が子供のためにまずすべきことは、見かけの症状を抑える薬を飲ませてその場を乗り切ることではないと思うんですよ。
長い目で見て、子供の体が強く育っていくようにサポートする。これが大事なことではないでしょうか。
皆さん、わかっていただけるでしょうか。
薬のほとんどは、「今出ている症状を抑えるお薬」なんです。
「病気を治してくれるお薬」じゃないんですよ。
そして大抵の場合、というか全て、身体には「今、その症状を出さなくては体がマズい理由」があります。
そして、それを治してくれるのはお薬ではありません。いつだって自分を治してくれるのは自分の体です。そのことを、よく考えてみて欲しいのです。
自分自身も薬学部を経て、ここまで「薬いらないマン」になるとは思っていませんでした。
むしろ薬に頼れるところは徹底的に薬に頼って生活していそうなものでしたし、実際、子供が生まれるまではそんな生活をしていました。
喉が痛いのに、痛み止めと抗炎症薬を飲んで歌の練習をする、みたいな。
子供というのはやはり凄いもので、本当に親のいろいろなものを変えていく力を持っています。勉強させられてしまうのです。
薬学部でも、おそらくは医学部でも、病気の治し方を教えてくれます。
薬学部では、薬のことをとても詳しく学びます。当たり前ですが。
この薬はここに作用する。体の中で起こる反応のこれをこうして、その結果こういうふうな効果が現れる。そんなことを、それこそ分子レベルという非常にミクロな世界で学ぶわけです。
しかし問題なのは、それを知ることができたからと言って、じゃあ健康に暮らせますか?ということです。
我々の世界では、「病気にならない生活の仕方」は、全然教えてもらえないんです。
全然というのは言い過ぎですけど。一通りの教科書的なことは教えてくれます。1日3食きちんと食べるとか、規則正しい生活をするとか。
しかし、それではアトピーもアレルギーも治りませんでした。
肩こりも腰痛も治りはしません。
頭痛にならない身体も手に入りません。
現在、私は30年以上使い続けたステロイドをやめ、主に整体と食事でアトピーのコントロールをしています。
最近では、腸活と、バッチフラワーレメディも使い始めました。
症状が酷くて日常生活に支障をきす時は、短期でお薬に頼ることももちろんあります。
しかし大切なのは、今、何故その症状が出ているかを考えることです。
食事?生活習慣?
そして、いったい身体のどこが悲鳴を上げているから症状として表れているのか?
症状は身体からのサインです。出たからといって、むやみやたらに薬で抑えるだけではなく、その症状と向き合い、原因を探ることが大切なのです。
よく考え、まずはしっかりと身体を整えましょう。
お薬は基本、補助輪です。脳梗塞や心筋梗塞の予防など、命にかかわるような使い続けざるをえない場合を除いて、使い続けても良いことはありません。
でも、補助輪に頼らなければいけないときは必ずあります。そんな時は迷わず頼りましょう。
その判断の助けとなるために、我々薬剤師がいます。
お薬は上手に活用し、皆で豊かに健康になりましょう!
薬剤師としては、お薬が正しく、皆さんの健康の一助になれれば嬉しく思います。
これから、不定期にこんな発信をしていこうと思います。
楽しみにお待ちください!
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